─── あわただしく日々は過ぎていき、ついに1学期の終業式が終わった。
最後のHRが終われば夏休みはすぐそこ。
そのHRもあっという間に終わり、クラスのみんなは明日から始まるであろう楽しい毎日の話をしながら帰っていった。
今教室にいるのは、私と優菜ちゃんだけ。
「あーあ、美玲も残れたらよかったのに!久しぶりに3人で放課後トークしたかったぁ」
優菜ちゃんは自分の鞄を探り、ポッキーを出した。
「う、うん。そう、だよねー…」
私は無理やり笑顔を作って言った。
正直美玲ちゃんがいなくて、ほっとしている自分がいる―――。
山本君と連絡先を交換してから、美玲ちゃんと気まずいんだ。
そのことを優菜ちゃんは知らないから、相談もできない。
私は少し落ち込み気味だったけど、いつもどおり明るく接していた…つもりだったんだけど。
「芽瑠、なんかあったね?」
優菜ちゃんはだませないな……
確信に満ちた優菜ちゃんの声に渋々うなずく。
最後のHRが終われば夏休みはすぐそこ。
そのHRもあっという間に終わり、クラスのみんなは明日から始まるであろう楽しい毎日の話をしながら帰っていった。
今教室にいるのは、私と優菜ちゃんだけ。
「あーあ、美玲も残れたらよかったのに!久しぶりに3人で放課後トークしたかったぁ」
優菜ちゃんは自分の鞄を探り、ポッキーを出した。
「う、うん。そう、だよねー…」
私は無理やり笑顔を作って言った。
正直美玲ちゃんがいなくて、ほっとしている自分がいる―――。
山本君と連絡先を交換してから、美玲ちゃんと気まずいんだ。
そのことを優菜ちゃんは知らないから、相談もできない。
私は少し落ち込み気味だったけど、いつもどおり明るく接していた…つもりだったんだけど。
「芽瑠、なんかあったね?」
優菜ちゃんはだませないな……
確信に満ちた優菜ちゃんの声に渋々うなずく。