君へのキモチ

「もうすぐ夏休みだし、夏休み中にやるしかないよなー」

「いつがいいかな?私はいつでも大丈夫ですけど」


お昼寝する以外予定なんて特に入ってないんだよねっ。


「や、日向の都合は聞いてねーけど」


さらっと毒を吐いた山本君に、心の中でべーっと舌を出す。


そりゃ、勉強を教えてもらう身ですし当然なんだけどね?


少しぶーっと膨れていたけれど、あることを思い出して尋ねる。


「そういえば……山本君ってサッカー部なの?」


何の話繋がりでそんなこと聞いたのかはよく覚えていないけど聞いたことがあったんだよね。


「ん、まぁ」


部活に入る余裕がなくて、諦めた私とは違うなぁ。


しかも、部活で忙しいのにテストでは学年一位って……すごすぎる!


一人で感動していると、山本君が急に立ち上がって言った。


「よし、決めた」

「何をですか?」

「勉強する日。けっこう部活あるからさ、空いてる日メールするわ」


メールね、了解で……すじゃなくて!


うなずきかけたけれど、はっとして首を横にふる。


「私、山本くんのメールアドレス知らないっ」