君へのキモチ

「や、山本くん…」


緊張したような声で、もう一度山本くんの名前を呼ぶ美玲ちゃん。


透き通るような、綺麗なその声に、何故か胸が締め付けられたように感じた。


気のせいかも、しれないけど…


「白河、ちょっとこいつ借りるな」


名前を呼ばれたからかな。


美玲ちゃんの顔は、リンゴみたいに赤くなっていた。


美玲ちゃん、わかりやすすぎる!でも、これじゃすぐに気持ちバレちゃうんじゃ……


そう思って、ハラハラしながら山本君の顔を見ると。


山本君は、不機嫌そうに私の方を見ていた。


「お前の勉強の話なんだぞ?お前から俺のとこ来いよ」


美玲ちゃんと話してたのには、事情が……なんて言えないけど。


って、そうだった、勉強!


忘れてた、完全に……お願いしなきゃいけないんだった。


「お、お願いします」


私は頭を下げながら、こっそり山本君の顔をうかがった。


山本君、嫌な顔してるかな?


不安になっていたけれど、次の瞬間目をうたがった。


山本君は、まるで私がそう言うのを、待っていたかのように……


楽しそうに笑っていたから———