君へのキモチ

「えっと…、」


キョトンとする私をよそに、クラスのみんなは笑い続けている。


「ばーか、それを聞かれてるんだろ?」

「でも、わかんないし…」


おろおろしていると、ずっと頭をかかえていた先生が顔を上げた。


「日向。中間の数学何点だった?」

「えと…言わなきゃダメですか?」


先週私のもとに戻ってきた地獄への切符とも言える、中間テストの解答用紙。


他教化はまだいいとして、数学は。


数学だけは、見るのもおぞましいくらいの点数だった。


それを公表するなんて、恥さらしもいいとこ……


「ダメだ」


はい、言うしかないんですねっ。


渋々、あの二桁の、出来れば二度と口にしたくなかった数字を震える声で言う。


「に、じゅ……う…はち点、です」


まわりから同情の視線が痛すぎる。


先生はというと…


「よし、決めた」


何かを決心したような顔をしている真田先生に、嫌な予感しかない。


「な、なんですか?」


ぴんとはりつめた空気の中、先生は言い放った。


「お前、次のテストで50点以上取れ!!」