「うん、いい笑顔!」


ずっとそばで見守ってくれていた優菜ちゃんが、私の頭をくしゃっとなでた。


そのとき。


「……?」


優菜ちゃんの顔から笑顔が消え、怪訝そうな表情が浮かんだ。


「優菜ちゃーん?」


私が名前を呼ぶと、優菜ちゃんは


「ちょっと話したい人がいるから……先帰って」


と、こちらを振り返らずに言った。


そっか…それなら仕方ないよね?


私は頭に?マークを浮かべながらうなずいた。


そして優菜ちゃんに手を振って、屋上を出ていった。


優菜ちゃん、急にどうしたんだろうなぁ。


家についてからも考えていたけれど、明日聞こう!ってことに落ち着いて。


そしたらどっと眠気が襲ってきて、そのままベッドに倒れ込むようにして目をとじた。