君へのキモチ

もしかしたら……あのときのドキドキは恋じゃなくて憧れだったのかもしれない。


自分にはない、キラキラしたなにかを持っている翔太君に…


だから、これでよかったんだ。


私は閉じていた目を静かに開いた。


そして口を開いて


「ドキドキを、ありがとーっ!」


と自分史上、最高の笑顔で言った。


恋じゃなくて憧れだったかもしれないけど。


それでも、確かに胸はときめいてた。幸せだった。


だから、無駄な気持ちだったとは、思わない。