君へのキモチ

私は何でか悲しくなって教室を飛び出した。


きっと、申し訳なかったんだ……


一途に思っていられなくて……それが悔しくて悲しいんだ。


「ふっ……くっ…」


私は屋上に出ると
フェンスを背もたれにしてうずくまった。


そして涙をこぼした。


「芽瑠…」


すると誰かにふわっと抱きしめられた。


「ふぇっ……うっく…ゆ、うなちゃ……」


私は、走ってきてくれた優菜ちゃんに抱きついた。


「泣いていいよ……あたしが全部受け止めてあげるから」


優菜ちゃんは、私の涙がおさまるまでずっと優しく抱きしめてくれた。


ずっと、そばにいてくれた。


優菜ちゃん、ありがとう。


そして、いつも甘えてしまってごめんね……