自信なんて、これっぽっちもなくて


不安に押しつぶされそうになりながらも、伝えた気持ち。


伝えたからこそ聞けた、日向の本音。


一番近くで守ってやることができなくなる俺でも良いと言ってくれた日向を


俺なりに守りたいと思った。


日向は絶対我慢とかすると思うけど、俺が我慢なんてさせない。


これからどうするか、まだ何もわからなくて。自分自身戸惑っているけれど。


こいつがいれば心配ねぇなって思える。




少し後ろにいる彼女を振り返ってじっと見つめると、


「な、なーに?どうかした?」


目を丸くして、あわあわと動き出す彼女がたまらなく愛しいと思った。


可愛い、なんて柄にもなく思ってしまった。





「かわ……、いそうなくらい変なヤツだなぁと思って」


「えぇっ!いきなり悪口っ」


ショックを受けたようにうなだれる君に、ふっと笑みがこぼれる。


飽きない反応をするから、ついいじめたくなるんだよな。


でも、



「うそ。か、かわ……い……、と思った」




「っ!!!」


こっちも相当照れるけど。


顔を真っ赤にして、全力で照れている君も好きだから。



一緒にいれる間も、離れても、変わらず君に伝えようと決めた。


本音を。



そして、好きっていう気持ちを。





~fin.~