君へのキモチ

~一哉side~


後ろにいる彼女の顔にまた笑顔が浮かんでいることに少し安心する。


俺は、日向の笑顔を守んなきゃいけないんだから。


体育祭のとき、東にも言われちゃったしな。





―――……





「俺ってさ、日向に気持ち伝える資格、あんのかな?」


笑う君を見て、気持ちが爆発しそうになって。


好きだと言いたくなる衝動を押さえたのは、転校するという事実だった。


それでも、自分なりに考えて。このままでいいのか、って悩んで。


結局答えなんて見つからず、日向の友達だという東に頼ってしまった。


本当、情けないな。


「何、私をこんなとこに呼び出したのって、それが聞きたかったから?」


呆れたように肩をすくめている東をじっと見据える。


無言の俺に東も緩めていた口許を固くして、真剣な表情で聞いてきた。


「何がそんなに不安なわけ?」


不安……、?そんなの、全部だよ。それでも、一番はやっぱり。





「日向の気持ち、かな」


もう日向は俺のことなんてなんとも思ってないだろうけど。


それでも、1%の可能性にしがみついて、期待して。不安は膨らむばかりなんだ。