君へのキモチ

皆は、山本君がいなくなってしまうことを知っている。


はっきりと言ったわけではないけれど、私と山本君の関係の変化にも、気づいていると思う。


つまり、私と山本君がこれから近くして、一緒にいられなくなることも、分かってくれているんだと思う。


だからこそ、あえて、付き合ってんのー?類のことを言ってきたり、からかってきたりする人がいなかったのかな、なんて思う。あくまで、私の、憶測だけれど。


深く考えすぎかな。いや、でもこのクラスで半年くらい過ごしてきて、このクラスのいいとこ悪いとこ知っているから、そうなんじゃないかって思えるんだ。


皆の優しさにどうやって答えればいいんだろう。


少し考えてから、私はすぅっと大きく息をすって。




「ありがとうっ…」




いっぱいの感謝を込めて一言だけ、皆に聞こえるように言った。


きっと、私の伝えたかったことは伝わったんだよね。


皆、にっこり笑ってくれたから。