君へのキモチ

「あたしには芽瑠の話、もう好きじゃないように聞こえたけど?」


「えぇっ、そうなのっ!?」


……って、自分のことなのにわかってないって……ダメじゃんっ!!


私が頭をかかえていると、優菜ちゃんはため息をついて言った。


「だって、ドキドキしないんでしょ?」


「うん……そうなのかなぁ?」


あのねぇ…とあきれたように優菜ちゃんは額に手をやった。


「ほんとの気持ちは芽瑠にしかわかんないけどね?あたしから見たら、芽瑠はもう翔太のこと好きじゃないと思うよ?」


「そうだったんだ、ね……」


「ねぇ芽瑠」


すると優菜ちゃんは私の顔をまっすぐ見つめた。


「目を閉じて、胸に手をあててみて」


私は言われたとおり、目を閉じて胸に手をあててみた。


「翔太のこと考えてみて…、………ドキドキした?」


あっ………


「し、ない……?」


「それが答えなんじゃない?」


これが、答え…


私の、本当の気持ち…?