君へのキモチ

「っ、な、んで……」


嗚咽とともに絞り出された言葉。


今、山本くんの腕の中にいるという状況が私を混乱させる。


これが何を意味するのか……


考えれば考えるほど、自分の都合のいいように考えてしまう。


……山本くんも、私と同じ気持ちでいてくれてるかも、なんて。


そんなことあるはずな……


「待って、お前なんか勘違いしてる」


「へっ、?」


かわいい声一つも出せない自分に悲しくなったりする……余裕もないくらい、心拍数が上がってる。


真っ直ぐ射ぬくように見つめられて。


不安、不安、………ちょっと期待。


ほら、不安の中に小さな期待がうまれちゃった…


これ以上期待する前に……っ突き放すなら……早くしてよ…っ。





「好き」






「…っ」





嘘ならやめて…?同情なんていらないよ…


いい女っぽく、かっこよく言いたいのに。……心よりも体は正直だ。


ずっと聞きたかった言葉を言ってくれた山本君の腕を離すまいと、強く握ってる自分の手に気づき、少し力を緩める。


「つか、俺の言葉が足んなかったのか」

「俺も、過去形じゃなくて、」

「現在進行形、なんだけど……っ」






「……う、んっ」


何度も、何度も、うなずく。


そっか。私の勘違いだったんだ。


君は、今でも私のことを思ってくれていた。


まだ、両想いだったんだ………っ。