君へのキモチ

「え、」


その一言だけで十分、驚いていることが伝わってきた。


「今も、好きなんです。一緒にいられないって、分かってるけど……でもっ、やっぱり伝えたくて……っ。迷惑だよね?ご、めんなさ……っ」



あれ、私さっきまでちゃんと言えてたよね?なんでまた泣いてるの?もう、何が何だか分かんないよ……っ。


私は、どうしても君の前では強くなれないみたい。


そのことに今さらながら気づくと、足の力が抜けて座り込んでしまった。


ダメだよね、自分ひとりの足でちゃんと立たなきゃいけないのに……


「……っ」


すっと差し出された右手。この手を私はつかんでもいいの…?


「な、んで…」


「とりあえず立って。今ちょっと動揺してるから」


動揺?なんで山本君が動揺なんてしているの?


早く、とせかされてしまい、訳が分からないままその手をつかんだ。


「ちょ、待って……え、どうすればいいわけ」


さっきから何かをぶつぶつつぶやいている山本君に、涙も引っ込んでしまった。


「えっと、……あの?」


お互い数秒無言になる。そしてこういう場合、先に言葉を発するのは、決まって君だった。


それで傷ついたこともある。でも、好きな気持ちは変わらなかった。


それなら、最後まで貫き通そうと思う。好きという、気持ちを。


君の言葉を、ゆっくりと待つ。目をそらさずに……


山本くんがためらいながら口を開けたから、私はぐっと身体を固くした。