君へのキモチ

私達のクラスはC組とは対照的にしーんと……なんてことはなくて、応援には更に熱が入っている。


これが、私達A組の団結力、なんだ。


―――残り80m。


お願いっ、頑張って……っ!


残っている力を全部奮い立たせて、


「や、まもと……くんっ!!」


名前を呼んだ。


そのままぎゅっと目をつむる。1秒がすごく長く感じる。


暗い視界の中、たくさんの応援の声が響いてきた。


そっと目を開けてみて、


「っ、」


息をのむ。


う、そ……すごすぎるよ………っ。


パァンッという音と共にゴールテープが切られ、回りが一気に騒ぎだす。


まだ実感が沸かなくて、呆然とまばたきを繰り返す。





『ただいまの結果は………1位、えーぐ……』


しん、としたのは一瞬。次の瞬間、回りはわぁっと盛り上がって結果発表が聞こえないくらいだった。


クラスの皆の笑顔を見て、ようやく現実なのだと知らされる。


「芽瑠ちゃん、やったよ!」


「うっ、うん!うんっ!」


涙目になりながら、美玲ちゃんと手を取り合う。


皆も同じくらい喜びを体いっぱいに表している。


私は美玲ちゃんから山本君に視線を移す。キョロキョロしていると、一際人が集まっている所の中心に山本君を見つけた。


山本君は男女問わず、たくさんの人に囲まれ、髪をくしゃくしゃされたりしていた。


そんな姿を見れるのも、山本君が最後まで頑張ってくれたおかげなんだね……