君へのキモチ

じとーっという視線をみんなに送っても、すごい笑顔を返されてしまった。


くっ、少しも申し訳そうな顔してくれないんだね。


皆はもう円陣やる気満々だし、場所を変えてもらうのは感じ悪いしで、結局私は緊張で火照った顔がなるべくばれてしまわないよう下を向くことにした。


「……って、誰も掛け声せんのかーい!もー、いいや、じゃあ山本で」


しびれを切らして勢いよく言った優菜ちゃんに、すかさず山本君が反論する。


「は、なんで俺が……」


「いいじゃん!」


「とりあえず、やろうぜ」


「山本ー、はーやーくーう」


さすがの山本君も皆からぶーぶー言われては、反論できなくないようで。


女子のような声を出した男子を冷ややかに見て、キモ……とかウザ……とか悪態をつきながらも、渋々うなずいた。


「ったく、いくぞ……」


少し恥ずかしそうな山本君の声に皆のテンションも上がりまくる。


山本君、今どんな表情してるのかなぁ……き、気になる……っ!


誘惑に負けてしまい、少しだけ横顔を拝ませてもらおうと、私はそっと山本君のほうに視線を送った。


「……っ」







「1-A、優勝すっぞーーーっ!!!!!」


「「「「おぉおおおーーーっ!!!!」」」」