君へのキモチ

ノンストップで話しかけてくるハイテンション優菜ちゃんをなんとか交わしていると、競技を終えた美玲ちゃんがテントに戻ってきた。


美玲ちゃんに笑顔を向けようとしたとき、ふと目に留まったのは、美玲ちゃんの複雑そうな顔。


……でも、なんでだろう?
さっきの放送、私たちのクラスが1位って言ってた気がするけど……


満面の笑顔を予想していた私は驚きを隠せないでいた。


「美玲ー?なんでそんな嬉しそうじゃないのー?1位でしょ、やったじゃん!」


優菜ちゃんも私と同じことを思ったみたいで、不思議そうな顔をしていた。


「うん。そうなんだけど……」


言葉を濁した美玲ちゃんは、ふっと自嘲的な笑みを浮かべた。


え、えっ、どうしたの?


さっきまでの競技を観ていなかった私は、何て声を掛けたらいいかわからず、ただおろおろするばかり。


うぅ、私……情けない。こんなことなら競技を観ておけば良かった………