君へのキモチ

そんな穏やかな気持ちでいたとき。


勢いよく教室のドアが開いて、男子が満面の笑みで入ってきた。


「国語の先生が休みのおかげで一限目、体育祭の練習になったぜーーっ!!」


教室中から歓声が上がった。


私も小さくガッツポーズをする。


ただでさえみんなの足を引っ張っているのだから、少しでもたくさん練習して、みんなに迷惑かけないようにしなきゃ!


「どうせならさ、タイム測ってみないー?」


え……た、たいむ?


クラスメイトの言葉に固まる。


「そ、そそそっ、それはちょっとーまだ早くないかなぁっ?」


私は一生懸命反論した、んですが……


「大丈夫だって!日向はこけなければいいから」


「みんなで頑張ろーよっ!」


「うぅ……は、い……」


みんなに説得され、しぶしぶうなずいた。


はぁ……とにかく、一生懸命走ろう。そして、こけないようにしなきゃ!


私は覚悟を決めると、ぐっと拳を作った。


頑張れ、私っ!