君へのキモチ

俺は教室を見渡して、アイツが……日向がいないことを確認した。


日向にだけはバレたくない……俺のかかえてる秘密。


クラスの奴らにも、黙っているつもりだった。


「一哉……言えば?クラスのみんなならわかってくれるよ」


クラスの中で唯一俺が秘密を打ち明けた、裕斗が言った。


真剣なその瞳に、俺は目をそらした。


裕斗の目はまっすぐすぎてなんか……焦る。


日向を手放したのは俺だけど……やっぱり今すぐにでも裕斗から奪い返したい……


俺が放心していると、安藤の鋭い声が聞こえた。


「ちょっと!何かあるなら言ってほしいわ!何も聞かされずに冷たくされているこっちの身にもなってくれない?」


……言うしか、ないか。


俺は、静かに耳をかたむけてくれているクラスメイトに話し始めた。