君へのキモチ

そのときだった―——



「確かにな…」


クラスの男子が一人、ぼそっとつぶやいた。


「え?」


教室はいつの間にかしーん…としていた。


すると、栓を切ったようにほかの子も口々に言い始めた。


「山本君、ひどいよっ」

「アイツ性格変わりすぎだろ~」

「前まで仲良くしてたのに、いきなり態度変えやがって……」

「ノリ悪いし、最悪ー」

「なんかさ…正直うざいわ」


そ、そんな…っ


クラスの人気者でみんなに好かれていた山本君。


どうしてみんなと仲良くしなくなってしまったんだろう……


黙っている私に、クラスの女子のリーダー格である安藤さんがねぇ、と言って近づいてきた。


「な、何ですか…?」


声が少し震えてしまった。


安藤さんはきれいに巻いてある髪をかき上げた。


美人な安藤さんだから、そんな様子も様になっていた。





「芽瑠ちゃん、山本と付き合ってたんでしょ?」


………っ!


安藤さんが言った言葉に、教室中がざわめきだした。