君へのキモチ

沈黙の中、出しゃばっちゃったかな?と反省していると、山本君がようやく口を開いた。


「……なんで悩みがあると思った?俺、何も言ってねーけど」


えっと…確かになんでかな?


直感的にそう思ったんだけど……あ、もしかして違ったかな。


「あのっ…もしかして悩みとかじゃなかったですか?だったらごめんなさいっ」


私は勢いよく頭を下げた。


「……わねーな………には」


「え…」


じゃ、とだけ言って歩き出した山本君の背中はどんどん離れて行き、ついには見えなくなった。









『かなわねーな……日向には』


そう言ったの……?


それって、どういう意味?本当に悩み事があるってことなの?


少し悲しげな響きを持っていた彼の言葉が、頭から離れなかった。