君へのキモチ

「はぁ……」


山本君がため息をつきながら髪の毛をガシガシとかいた。


「そ、れで…今から会議室に行かなきゃいけないんですけど……」


私達しかいないこの教室に、何度目かの沈黙が訪れた。


もし山本君が行ってくれなかったら、一人で行くしかないかな…寂しいけど、仕方ないっ…。


私は半分あきらめていて、うつむいていた。



「……先行くから」



えっ…!


私は自分の耳を疑って、顔を上げた。


山本君はかばんを肩にかけて、こちらに背を向けていた。


先行くってことは…っ


「いっ、今行きますっ!」


私はかばんをつかんで、山本君の後を急いで追いかけた。


……一緒に実行委員してくれるってことだよね?


一瞬で笑顔がこぼれる。


やっぱり、山本君は優しいな……