「……いや、何でもない」





長瀬君の言葉に、肩の力が抜ける。


「うん……？分かった。えと、また明日…、」


罪悪感と気まずさからから、ぎこちなくなる声。


「……」


返事は帰ってこない。


しょうがない、よね。傷つけちゃったんだから……










長瀬君、ごめんなさい。ずっと想ってくれて、ありがとう。






長瀬君のおかげで、人から想ってもらえる幸せを知れました。






でも、私はやっぱり……山本君を一途に想っていたいんです。