君へのキモチ

長瀬君はくすっと笑うと、私の頭に手を置いて言った。


「ん、俺は明るいお前が好きだよ」


その言葉に私は目が覚めるような感覚に陥った。


ダメだよ…ちゃんと言わなきゃ。私は山本君のことを絶対あきらめない、って。


長瀬君のためにも、私がはっきりしなきゃ。


長瀬君からゆっくりと離れると、長瀬君の手はそのまま脱力した。


私は長瀬君の目をしっかりと見る。


こんなにも私のことを思ってくれる人は、他にいないと思う。


だけど、だからこそ。私はこの手をつかんではいけないと思うから………



「ごめんね……」


長瀬君の瞳が悲しげに揺れる。


ああ。この光景、前にも見た気がする。


私はまた、この人を傷つけてしまうんだね…


苦しい…辛い…申し訳なさでいっぱいだけど…



ここで甘えちゃいけない……