君へのキモチ

そして、長瀬君が一言。


「その…目、めっちゃ腫れてる」


「ええっと、はい?」


私が聞き返すと、長瀬君はまた吹き出した。


そんな長瀬君を小さくにらむと、かばんから鏡を出して顔を見た。


「ひぁーーーっ!」



鏡を取り落としそうになる。


え?これって私…だよね?


恐る恐る、もう一度鏡をのぞき込む。


「ひぁーーーっ!」


うん、私だ。この顔は確かに私だ。認めたくないけど……


きっと知らない間に涙をこぼしていたんだろう。泣かないって決めてたんだけどな…


私は長瀬君に苦笑いするほかなかった。


すると長瀬君は、私の目をじっと見て言った。


「元気出た…?」


「……っ」


至近距離で見つめられて、息をのむ。


長瀬君が目を細めると、男の子にしては長いまつ毛の影が白い肌に落ちて。


そんなだから、私は動くことができず固まっていた。