君へのキモチ

「あの、長瀬君?どうしたの?」


私は無言の長瀬君を見上げた。


長瀬君は私に視線を落とした。


「あっ、もしかして山本君に用事とかですか?それなら、今は教室にいないんですけど……」


「いや、一哉にじゃなくてさ」


あれ?でも、もう男子はほとんど帰っちゃったと思うけどなぁ。


私はどことなく廊下を気にしているような長瀬君を見て思った。


もしかして、誰か待ってるのかな。だったら私は邪魔かな?


ずっと待ってても山本君来ないし、職員室に行ってみようっと。


「じゃあ、長瀬君。またねっ」


私は机の上に置いておいたかばんをもって、長瀬君の横を通ろうとした———。






「っ…!?」


いきなりのことで、何が起こったかわからなかった…


教室を出ようとしたら、いきなり引っ張られて……


私は振り向いた。


「なが、せ君…?どうかした…?」


長瀬君がどうして私の腕を引っぱったのか…


どうして私をそんな目でじっと見つめているのか…


なんとなく、その答えに気づいちゃいけない気がした。