君へのキモチ

授業中、視界の端にはいつも山本君の姿が映っている。


私の中には山本君がいるけれど、山本君の中には私なんていないんだろうな…


こんな不の思考、優菜ちゃんと美玲ちゃんに気付かれないようにしなきゃだなぁ…



「芽瑠、どうせ今ネガティブなこと考えてたでしょ」

「もう、顔に書いてあるよ~?」


いっ、いきなり気づかれた…っ。心配、かけたくなかったのにな…


相談なら乗るよ?と言ってくれた美玲ちゃんにふるふると首をふる。


「それにしてもさ」


思い出したように口を開いた優菜ちゃん。


優菜ちゃんは放課後のこの教室に誰もいないことを確認すると、声をひそめて言った。


「山本さ…この頃変だなって」


「え…っ」


口から声が漏れる。


「変って、どんなふうに?」


美玲ちゃんも私と同じように思ったようで、優菜ちゃんにたずねた。


「荒れてるっていうか…ほら、先生に反抗的だし友達にも冷たいし」


美玲ちゃんは思い当たる節があったのか、納得したような表情だけど。


私、全然知らなかった———……何かあったのかな…


力になりたいよ…