君へのキモチ

「はぁっ……何とか間に合ったぁ」


「うんっ……よかったぁ」


優菜ちゃんと美玲ちゃんの言葉に私もうなずく。


「話はあとでちゃんと聞くから!」


優菜ちゃんは私の目を見てしっかりとした口調で言った。


私はありがとう、と言う意味も込めてほほえんだ。


私の涙が収まっていることを確認するように、優菜ちゃんと美玲ちゃんは私の顔をのぞき込んだ。


そして安心したように笑って自分の席のほうに行った。


私も緊張気味に自分の席のほうに行った。


なんとか顔に出てしまわないよう、あくまでポーカーフェイスを保とうとしているんだけど……


手足が震えてる……一歩一歩、彼に近づくたびに心臓が音を立てる。


そうしてようやく席までたどり着いた。


私は顔を動かさず、視線だけ彼のほうに向けた。


ばちっ。


「あっ…」


目が、合ってしまった。


いきなりのことに、どうすればいいかわからなくなって、とっさに視線を逸らした。


山本君が悲しそうに目を細めていることなんか知らずに……