君へのキモチ

「も、……ギブっ」


何とかまくらを優菜ちゃんに投げるけど、どれも優菜ちゃんはさらっとかわす。


そんな私たちを美玲ちゃんはニコニコと楽しそうに眺めていた。


そこで私はいいことを思いついた。


背後からそーっと美玲ちゃんに近づいて……


「美玲ちゃん、覚悟ー!!」


え、と振り向く美玲ちゃんに向かってまくらを投げる。


やったぁー!当たっ………てないっ!?


美玲ちゃんを狙ったはずのまくらは何でか美玲ちゃんとは逆方向に飛んでいっている。


えっと、なんでっ。


「ふふっ、当たってな……ばふっ!」


美玲ちゃんは満面の笑みをうかべていたけれど、優菜ちゃんが狙ったまくらが見事に後頭部にヒットしたみたい。


「もぉーっ、芽瑠ちゃん、優菜ちゃんを倒すよっ」


美玲ちゃんは悔しそうにまくらをつかんだ。


「よしっ、優菜ちゃんー!逆襲だぁ」


私も美玲ちゃんに加勢。


「あっ、ちょっ!二人はずるいでしょ!?」


優菜ちゃんはよけることをあきらめて、バタバタと逃げ出した。


いつのまにか私達はまくら投げなんてそっちのけで、バタバタと走り回っていた。