君へのキモチ

「ごめんなさっ…涙が止まらなくて……っ…」


あふれてくる涙をふくこともできず、山本君を見つめる。


「どうしたっ?」


困惑したような表情をしている山本君に、小さな声で聞く。


「……山本君、怒ってる…?」


山本君はあ、と言ってから私を軽くにらんだ。


「やっ、ぱりっ…」


さらに涙があふれてくる。


すると山本君は私の涙を親指でそっとぬぐってくれた。


私は訳が分からなくて、ほぇ?という意味不明な言葉がもらした。


「お前さ、そんなに俺とカップルって言われるの嫌?」


山本君は切なそうに顔を歪めながら私に言った。


山本君の、その表情に気持ちがあふれてしまいそうで……


ぐっとかんだ唇に、山本君の指が優しく触れた。


「ふぇ……っ」


私がまた泣き出すと、山本君は私を抱きしめてくれた。


「ごめん。嫌だよな」


耳元で弱弱しい声が聞こえた。


そんな声で言われたら、……気持ちがあふれてきちゃうじゃないですかっ…


「嫌じゃ……ないですっ……」