君へのキモチ

私は美玲ちゃんに手を引かれて、図書館の外に出た。


「あのっ、私今から用事がっ、」


「山本君でしょ?」


私がやっとの思いで止まって言葉を発すると、美玲ちゃんは振り向かずに冷たく言った。


「そ、う……だけど」


私はぐっと唇をかんで、小さくつぶやいた。


「気持ち、伝えるの?」


美玲ちゃんを傷つけてしまうかもしれない……、でも私、美玲ちゃんに負けないくらい山本君が好きだからっ……


「……うん」


私は美玲ちゃんが見れなくてうつむいた。


こんなこと聞くってことは、もしかして、美玲ちゃんと山本君って……


「美玲ちゃん、もしかして……」


私はぎゅっと目をつぶった。


怖くて仕方ない、けど……ちゃんと知りたい。


すると、美玲ちゃんがクスッと笑った。


その笑い声はひどく悲しそうだった。