君へのキモチ

「………もう、泣けば…?」


校舎裏の人が来ないところまで来ると、長瀬くんはぼそっと言った。


思わずしゃがみこんでしまう。


すごく悲しい……いつの間にこんなに山本君のこと好きになっていたんだろう。


もっと早く気づいていれば……なにか変わってたのかな。


ああ、美玲ちゃんたちどうなっただろう……


山本君、オーケーしたのかな?二人は恋人…?


いろんな疑問が頭の中に浮かんでくる。


私のバカ……なんであの場から逃げたんだろう……


理由は、私が弱いから……


私、これからどうするんだろう。失恋したのかな?


……ううん、失恋なんてしてないっ!


私、今逃げてるよ……


失恋さえもできてない。ちゃんと、伝えなきゃ。


まだ、あきらめちゃいけない……あきらめられないよっ……。


山本君への好きって気持ちは、消せないよ……


「やま……も、と…くっ……」


私は山本君の名前を口にしながら静かに涙をこぼした。