君へのキモチ

「何やってんのー?」


こっ、この声……っ!


私は後ろを振り向けずにいた。


き、緊張する……それに、今の顔を見られたら、泣いてたこときっとばれちゃうよ……



「……や、山本君…」


え、美玲ちゃん……?


私、きっと今すごく泣きそうな顔してるだろうな……


そんなことを思いながら、私はスローモーションのようにゆっくり振り向いた。


「なに?」


山本君が美玲ちゃんを見ている。


いつの間にかあたりはオレンジ色に染まっていて。


向かい合う二人を照らしていた。


でも、美玲ちゃんの頬が赤いのは夕焼けのせいなんかじゃなくて……っ。


なんとなくわかっていたけれど、美玲ちゃんの言うことを聞きたくなくて、耳をふさいでしまいたい衝動にかられた。


そうして美玲ちゃんは、私の想像通りの言葉を言った。


「私……山本君がっ、……好きなんですっ………」