君へのキモチ

山本君は美玲ちゃんに軽く会釈した。


あ……ここは二人っきりにしたほうがいいかな。


「ちょっとそのー……お、お手洗いに行ってきますねっ」


二人にそう言うと、走ってその場から離れた。



―――……



「よしっ、私ナイスっ!」


私は後ろを振り返ってニコッと笑、……


……笑えなかった。



「あ、あれ……?」


見覚えのない景色に気づき、立ち止まる。


ここ、うちの学校だよねー!?


私はサァーッと青くなった。


そうだ!私、方向音痴なんだった……!!


「と、とりあえず歩けば!なんとかなる……よね?」


自分にそう言い聞かせると、とりあえず歩き始めた。


考えるのは得意分野じゃないからね!




─────...


ここって一回通ったとこ!?


どうやら、最初いたスタート地点に戻ってしまったみたい。


「ど、どうしよ……」


普段は前向きでも、一人になってしまえば心細くなってくる。


思わず地面にしゃがみこんでしまった。