君へのキモチ

─────……


「わっ…!」


ドンっ!


急いで走っていたせいか、前に人がいることに気づかず思いっきりぶつかってしまった。


「ごっ、ごめんなさいっ!」


私が急いで謝ると、広い背中がゆっくりと振り返った。


「………」


沈黙が続く。


うっ……怒ってるのかなぁ?


恐る恐る顔を上げると……不機嫌そうな顔をしてこっちを睨んでいる人に気づく。


やっぱり怒らせちゃってるっ!


「お前……」


怖い表情をしていた人は少しだけ表情を緩めると、何かを言いかけた。


あれっ、この声聞いたことあるような……


そのとき、聞きなれた声が耳に入ってきた。


「何やってんだよ、日向」


「山本君っ……」