君へのキモチ

席に着くと、机にだばぁと突っ伏してうじうじこぼす。


「今日もしゃべれなかったぁぁああ」


すると、頭の上から心地いい柔らかな声がふってきた。


「おかえりー！どうだったぁ？翔太君」


「み、美玲ちゃんっ！！」


顔を上げると、天使のような笑顔をうかべた白河美玲（しらかわ　みれい）ちゃんがいた。


美玲ちゃんは高校に入ってから私と優菜ちゃんと仲良くなった女の子。


最初は普通のクラスメイトって感じであいさつするくらいの仲だったけれど、話す回数が増えるにつれて、気が合うことに気づいて……


入学してから三か月たった今では、私と優菜ちゃんと美玲ちゃんは、クラスの誰もが知っている仲良しグループとなっていた。


美玲ちゃんは、ふわふわした栗色の髪とか、お人形さんみたいなアーモンド形のひとみとか。何もかもが女の子って感じの子なんだ。


当然だけど、そんな美玲ちゃんは男の子にモテモテ。


ふと思う……なぜ私の周りには美人さんしかいないんだろう。


美少女二人にサンドイッチされていると、悲しくなってくるんです。