君へのキモチ

―――……


「……こ、ここです」


本当に送ってくれた……!


私は山本君が家まで送ってくれたという感動に浸っていた。


本音を言うと、途中でめんどくさくなって置いていかれてしまうと思ってたから。


「は、近っ!この距離なら5分もかかんねーじゃん」


なっ、あきれられちゃった……!?私の感動を返してーっ!


せめてもの抵抗を心の中で発していると、


「じゃ、俺は帰るからな」


と言った山本君は私に背を向けて歩き出した。


「ば、ばいばいっ!」


私は山本君にむかって大きな声で言った。


山本君が右手を上げてひらひらーとしてくれたから、私も手をふりかえした。


なんだかんだやりながらも、山本君の優しさを感じた1日だったなぁ。