君へのキモチ

「じゃあ、また明日…」


はにかみながらそう言うと


「日向、待って」


と、呼び止められた。


何だろう?そう思って振り返ると、自転車をおしている山本君がいた。


山本君は私を追い越すと、


「送ってく」


と、ぶっきらぼうに言った。


まだ昼間だし、暗くもないのに家まで送っていってくれるとは。


山本君ってさりげなく優しいんだなぁ……と私はまたぼーっと考えながら突っ立っていた。


「おいてくぞ」


するとかなり前のほうにいる山本君が私を振り返って言った。


「あっ、はい!今行きますっ」


本気でおいていかれそうだったので、私は急いで山本君のところまで走って行った。