君へのキモチ

「どっ、どこっ!?」


私は館内に入るなり、小走りに山本君を探した。


着いたときは息が切れていたけれど、図書館の涼しさのおかげでおさまりつつあった。


でも、しばらく探したけれど山本君は見つけられなかった。


もしかして、帰っちゃった……?


私は脱力してその場にしゃがんでしまった。


私が、悪い……。


あまりにも遅いから、山本君はきっと呆れて帰っちゃったんだ。


自分のせいだってわかってるけど、悲しくて、自分がどうしようもなくて涙がこぼれてきて……


「ふっ……うっ……っ」


ぬぐってもぬぐっても流れてくる涙に自分でもびっくりする。


……そんなときだった。


誰かに名前を呼ばれた気がした。


気のせい、かな……


私は、帰ろうと思い、ゆっくりと立ち上がった。








「日向っ!」




「っ……」