溺れ愛



今、なんて・・・。


良平くんはなんて言ったの?



「それって、どゆ意味です・・?」



言葉の意味を受け止めようとすればするほどに、頭の中が真っ白になっていく。



「最近じゃ随分相馬と仲良しみたいだし。もう俺がそばにいる必要ないよね」

「良平くんは・・・私のそばにいたく、ないの?今までずっと無理してたの?」

「そうだよ・・・。ちぃは友達が少ないし、幼馴染だからそばにいただけ」



ずっとずっと、嫌なのを我慢していたの?


本当はずっとさよならしたかったの?


良平くんの気持ちが、見えない。


今まで一緒にすごしてきた時間は紛れもなく幸せだったのに。


そばにいれるだけで気持ちがはねるほどうれしかったのに。


良平くんはそうじゃなかったのかな・・・。


なんで、私を彼女にしてくれたの・・。


それも幼馴染としての義務感だった?


今までの記憶と、今の良平くんの言葉が交差する。


言葉が突き刺さって心臓が、痛い。


湧き出る雫を抑え込むことが出来なくて、視界はひどく歪んでしまっている。


私は目の前にいる良平くんの瞳をみることができない。



「さよならの意味が分からない程子供じゃないだろ、ちぃ」



良平くんは私の顎をクイッと引き寄せて、瞼にそっと唇を落とした。



「バイバイ、ちぃ」



ドンッ



「だいっきらい・・・!」



私は思わず良平くんの胸を押して、自分から引き離す。



「良平くんなんてだいっきらい!!こんなこと、しないで・・・」



さよならって、


バイバイって、


そう言ったくせに。


なんで・・・キスなんかするの・・・。