「良平先輩、あたし外にいるので早く来てくださいネ♪今日はクレープ食べて帰りたいナァ?」
真由美ちゃんは猫なで声で良平くんの顔をしたから覗き込む。
当たり前のように組まれた腕は、まるで良平くんは自分のものだと主張しているようで・・・。
その光景を目の当たりにした私は、何も言葉を発せずにいる。
「分かったから、先に行って」
いつもの良平くんとは違う。
低くて重たい声。
どうしたの・・・?
良平くん変だよ・・・。
「そんな態度とって後悔しないでくださいヨォ?じゃあ、外にいますから。速く済ませてネ♪」
さりげなく良平くんに腕を振り払われた真由美ちゃんは病室から出ていった。
二人きりになった私と良平くんはなんだか気まずくて。
いつもと違う雰囲気の良平くんが下に俯いている。
「何か・・辛いことがあったの?」
「辛いって俺が?・・・馬鹿だね、ちぃ。自分の方が怪我をしていて辛いはずなのに俺の心配するなんて」
私の足にそっと触れた良平くんの表情はやっぱり辛そう。
どうしてかな。
そんな顔をみると私が不安になるです。
「馬鹿でドジなちぃにはもう付き合いきれないよ。だからねちぃ、さよならだよ」
「・・・え?」


