ガラガラツ
階段から落ちたときのことを考えていれば、誰かがきたようで扉が開いた。
「良平くん・・・」
「ちぃ」
扉の向こうにいたのは少しだけ眉をしかめている良平くん。
いつもなら笑顔で会いに来てくれるけれど、今日は違う。
あきれちゃったのかな、ドジな私に。
「あ、あの・・・連絡がおくれてごめ・・」
「良平先輩!さっさと話し済ませてあたしと帰りましょ♪」
連絡が遅れてごめんなさいって謝ろうとしたら、良平くんの後ろからひょこっと顔をだした女の子。
誰だろう・・・。
「ちぃ、怪我の具合は?」
女の子の言葉に何も返事をせずに良平くんは私の方へと歩み寄ってきた。
えと、私はどうすればいいの!?
「あ、あの・・・」
「ちぃはドジだね」
・・・良平くん?
どうしてそんなに辛そうな表情で私の足をみてるの?
「ほーんと、千愛先輩ってドジですよねぇ?あ、あたしは一年の藤 真由美です♪」
「えと、初めましてでいいのかな?私は二年の高木千愛です」
ふじ まゆみちゃんと名乗った女の子は何故か良平くんの腕に自分のそれを絡ませていて。
ちょっとだけ、気持ちがもやっとしてしまった。
明るい茶色に染まった髪は肩につかないくらいでパーマがあてられている。
小柄なまゆみちゃんはとっても女の子らしくて可愛い。
少し背が高めな私からしたら少し憧れてしまうような、小さくて可愛い女の子だ。
「階段から落ちちゃうなんてほんとドジですよね~。良平先輩にふさわしくないナァ♪」
あれ、気のせいかな?
真由美ちゃんものすっごい笑顔だけど、毒吐いてる!?


