「心あたり、あるんだな?」
「・・・・・・」
心あたりはあるです。
だけど、証拠もないのにそんなこと言えない。
私の一言で事が大きくなってしまうかもしれないのに。
私が足を踏み外したことにすれば・・・このことはなんの問題にもならないで済むんだ。
「大体な自分で階段を踏み外したんなら一気に階段の一番上から踊り場までなんて落ちるわけないだろう」
矢上先生の言葉は的確で・・・。
「おい、まさかその怪我誰かにやられたのか?」
武くんまでのり出してくるです。
「え、えと・・その・・・」
「正直に言え、大事にはしないから」
ふ、二人の視線が痛い・・・です!
「実は・・・」
その視線に負けて、結局私は事の一部始終を話した。
話を進めていくにつれて武くんと矢上先生の表情は険しくなってしまって。
やっぱり、言わない方が良かったかなぁ。
「まぁ、千愛が恨み買ってんのは分かってたけどな」
「証拠が揃ったらこれは傷害事件だぞ」
「あの!出来れば・・・」
ガラッ!!!
私が声を発したと同時、病室の扉が勢いよく開いた。
「ちーちゃん!」
「姉さん!」
「千愛~!!!!!」
扉から現れたのは・・・ママと、ヨウくんと、パパ。
「ちーちゃん大丈夫!?」
ママが慌てて私の元へときて、ヨウくんも心配そうに私をみてる。
「ご、ごめんね。ドジしちゃって・・・」
「先生から連絡いただいたときは心臓止まるかと思ったのよ~!!」
ママは私の頭を撫でてぎゅっと抱きしめてくれた。
心配、かけちゃったです。


