溺れ愛


ドンッ!!!!!!!



頭の中で色々考えつつも、階段の一段目に足を置いたその瞬間。


背中にかなりの衝撃を受けた。


不意打ち過ぎて手すりを掴むことも出来なくて・・・。



「うっ!!!いっったいいいっっ!!」



前のめりのまま、私は階下へと落ちた。


頭を庇おうとした腕を強打してしまって、激痛。


足もかなりの衝撃を受けて痛いです・・・。


誰か・・通らないかな。



「高木!?お前どうしたんだ!!」



数分間動けないまま痛みに耐えていると、ようやく人が通りかかったです。


担任の矢上先生だ。


よ、良かった。


武くんに今日は行けそうにないこと伝えないと・・・。



「あ、あの・・・相馬くんに連絡いれて欲しいんですけど・・・」

「お前何言ってんだ!その前にお前の処置が先だろうが!」

「迷惑かけてすいません・・・」

「いや、いい。それより腕めちゃくちゃ腫れてるな・・・。足はどうだ」

「痛くて立てそうにないです・・・」

「そうか」



矢上先生は上に羽織っていたジャージを素早くを脱いだ。


ええ!?急にどうしたの先生?


って思いつつも痛みでそれどころではないです・・・。



「腰にこれ巻くぞ?とりあえず保健室に行ってから救急車呼ぶなり、俺が送るなり判断してもらうからな。んっしょ」



ひゃああああ!!!


せ、先生に横抱きされてる・・・。


ジャージは私の下着が見えないようにするために気をつかってくれたみたい。


普段は先生っぽくない先生だけど、やっぱりちゃんとした先生なんだなぁ。


だけど!!


こんなに異性とくっつくのは良平くんだけだったから・・・。


めちゃくちゃ恥ずかしいですぅうううう!!!


だけど体中痛いし!!


痛みと恥ずかしさでパニック寸前。


いえ、もうパニックです!!