溺れ愛



罪悪感で良平くんと一緒にいられないこと。


武くんが苦しんでいるのが分かるからなんとか力になりたいこと。


だけど自分にはなにもすることが出来ないこと。


こんな状況なのに、良平くんのそばにいたいと思ってしまう最低な自分の気持ちを。


弥生ちゃんに一つずつ話していく。


時折私の言葉に頷いてくれたり、頭をポンポンしてくれたりする。


そんな弥生ちゃんだから、私はゆっくりと自分の気持ちを伝えることが出来た。



「全く、一人でいろいろ考えて頭パンクしそうだったんじゃないの?」



言葉と同時に感じたピリッとした痛み。

弥生ちゃんに頬をつねられたです・・・。



「千愛は何も悪くない。悪いのは犯人よ?そのことで相馬があんたを恨むことなんてないわ。断言できる」

「弥生ちゃん・・・」



弥生ちゃんはつまんだ頬をぐりぐりと悪戯しながらそう言ってくれた。


弥生ちゃんの言っていることは本当だと思うです・・・。


武くんが私を恨んでないことは分かってる。


それでも痛々しい傷を見るたびに、私があんなことをしてなければと思わずにはいられなくて。



「でもまぁ、千愛はそうもいかないんでしょうね」

「え?」

「感じるなって言ってもきっとぐるぐる考えてしまうのよね?」



弥生ちゃんは私の心を見透かしてるのかなぁ。



「相馬はあんたに好意を抱いているみたいだし?余計に似非笑顔野郎と居づらいってわけね」



似非笑顔野郎って・・・。


弥生ちゃんは良平くんのことそうやって呼ぶことが多いけど、そんなに似非っぽいかなぁ。


良平くんの笑顔はいつだってキラキラしてるですよ~!