溺れ愛




「何やってんだよお前らぁああ!俺も混ぜて?」



やってきたのはテンション高めに両腕を広げている結城くん。


良平くんと弥生ちゃんごと抱き着く気満々?



「ちぃに抱き着いたら許さないよ、真人。水原ですらちょっと許せないのに」

「あ~ら残念ねぇ?あんたがいないときはあたしが千愛を独占してるのよ?」

「どうだかね?ちぃの心を独占できるのは俺だけでしょ、ちぃ」



結局言い合いが始まるのです?


なんだか私も巻き込まれてるよ~。


心なしか良平くんと弥生ちゃんの背後にメラメラと燃える炎が見えるような気がするし。



「良平!宿題で分からないとこあってよ~・・教えて?」

「・・・いいよ。またあとでね、ちぃ」



良平くんは優しく私の頭を撫でて結城くんと一緒に席についた。


なんだか名残おしい・・・。


もっと頭を撫でて欲しかったなぁ、なんて思っちゃう。



「弥生ちゃん、一緒に更衣室にいかない?」

「ん?もちろんいいわよ」



良平くんは結城くんに勉強を教えているし、弥生ちゃんに話をするなら今がチャンス。


弥生ちゃんにこれ以上心配かけるのはいやだから・・・ちゃんと話すんだ。


武くんとの事と、手紙のこと。


乃ノ香ちゃんのことに関しては触れないけれど。



「あいつに聞かれたくない話なのね、千愛」



更衣室につくなり、弥生ちゃんは壁際に寄りかかって窓から見下ろせる中庭に視線を注いでる。



「うん・・・。何が正しいのか分からなくて・・・弥生ちゃんに相談したかったの」