「これで元通りね!お尻痛いだろうからこれ使いなさいよ、千愛」
大体の後片付けが終わって弥生ちゃんが差し出してきたのはひざ掛けだった。
気持ちは嬉しいけど・・・弥生ちゃんのものまでビリビリにされたら嫌です。
「弥生ちゃん私、だい」
「大丈夫じゃないわよ!いいから。あたしは予備持ってるし。それにね・・・ほら!」
弥生ちゃんはひざ掛けをばっと広げてみせてくれる。
そのひざかけには大文字で水原弥生って書かれてる。
「・・・ありがとう!弥生ちゃん!」
「うふ!千愛はあたしが守ってあげるから大丈夫よ」
弥生ちゃんに抱き着くと弥生ちゃんも力強く抱きしめてくれる。
弥生ちゃんは、親友です!!
「あたしのひざ掛けまで切り刻まれたらあたしも当事者だもの。・・・戦争よ。うふふ」
・・・弥生ちゃんの笑みがなんだから黒くみえるのは気のせい?ってことにしておこう。
弥生ちゃんとそのまま席でお話をしているとどんどん他の子たちも登校してきた。
「おはよう、ちぃ」
「おはよう!良平くん」
その中にはもちろん良平くんもいて、笑顔をみるだけで嫌なことなんて吹き飛んでしまいそうです!
武くんが無事に退院して、無事にスイーツ作りが出来るようになったらまた良平くんと一緒にいれる時間増えるよね。
それまではこうして顔を合わせられる少しの時間を大切にしよう。
「水原・・・俺の顔に何かついてる?」
「なんもついてないわよ!!似非笑顔野郎!!」
や、弥生ちゃんいつにもまして良平くんに手厳しいなぁ・・・。
きっとさっきのことがあるからだよね。
「水原もちぃみたいにニコニコ笑ってれば可愛いのになぁ」
「あんたねぇええ!!」
「す、ストップ!二人ともストップ~!喧嘩になっちゃうです!」
思わず二人の間に入ってとめちゃった。
良平くんは本気じゃないけど、弥生ちゃんが本気になりかけてるんだもん~!
「ちぃ」
「千愛」
「「かわいいッッッ」」
抱きっ
な、何故か両側から抱き着かれたです・・・。
あれ?喧嘩はしない・・・?
なら、いいや!


