溺れ愛


今日は学校が終わってから武くんのところへ行くです。



「千愛!おはよう」

「弥生ちゃん!!おはよ~」



校門で弥生ちゃんにばったり。


なんか嬉しい!!



「相馬の調子はどうなの?」

「元気なんだけど、退院はまだみたいで・・・」



武くんの話が出るとやっぱり昨日のことを思い出しちゃう。


あれから私は何を言っていいか分からなくて、面会終了時間までただただ武くんの手を受け入れ続けた。



「そう。ってか、最近あいつと一緒じゃないわね」



あいつっていうのは多分良平くんのこと。


弥生ちゃんには細かいことは色々と説明してないからきっと心配してくれてるんだね。


私の気持ちの問題だからと思って話をしていなかったけど・・・。



「うん・・・。あのね、弥生ちゃん」



とりあえず良平くんと一緒にいない理由だけでも話そうかなぁ。


そんなことを思いつつ下駄箱をあけたら・・・



「え・・・?」



中がゴミだらけになっていて、おまけに上履きはマジックで落書きをされていた。



「どうしたの、千愛・・・って何よコレ!!」



弥生ちゃんが私の下駄箱を覗き込んで上履きを取り出した。


よくよくその落書きをみると私への悪口がびっしり。


なんとなくだけど、こういうことがあるんじゃないかなって予測はしてたです。


あの手紙がきてから。



「よくもあたしの千愛にこんなことをしてくれたわねぇ!!」



弥生ちゃんはとても怒っていて中に入っていたゴミを片手でぐしゃりと握りつぶしてる。



「だ、大丈夫だよ!!気にしないで弥生ちゃん」



そうして私のためにを思って怒ってくれる弥生ちゃんがいるから、大丈夫。


それに・・・


こんなことには負けられないです。


だって、良平くんを失いたくないもん。