溺れ愛




それから間もなくして武くんの手術は終わって、病室に移動。


暫くは絶対安静だそうで、このまま入院。


武くんは麻酔のせいもあって眠ったまま。



「私、しばらく武くんのところに通う・・・だから良平くんと一緒に帰れない」

「俺も一緒に来るよって言っても、ちぃは聞かないんだろうね」

「うん・・・ごめんなさい」



私が引き起こしてしまった事故だから。



「私が、武くんに償いたいです」



良平くんと一緒に来るのは違う気がするから。



「ん、分かったよ。ちぃがそうしたいのなら俺も応援する」



良平くんが頭をポンポンしてくれる。



「でもね、ちぃ。自分をあんまり責めないで。きっと相馬もそんなこと望まない。今回のことは全くちぃは悪くないんだから。ちぃだって被害者なんだよ」



良平くんは私の罪悪感を取り除こうとしてくれてる。



「良平くん・・・。きっと武くんもしばらくは不便なことがあると思うから出来るだけサポートしたいの」

「そうだね・・。今日は目も覚めないだろうし、面会時間もそろそろ終了みたいだから帰ろうか」



良平くんと病院からの帰り道。


手を繋いでただただ歩く。


交わす言葉は何もなくて・・・。


だけど、良平くんが握ってくれた手の温もりが私に落ち着きをくれるです。