溺れ愛



「ちぃ、ごめんね」



振り向いて目が合った良平くんが私に謝ってるけど、表情はとても穏やかで。


むしろ嬉しそうに微笑んでるです。



「たくさん悩ませちゃったね。けど、俺はたまらなく嬉しいよ」



う、嬉しいって・・・どういうこと?



「あ、あの」



良平くんが私の両手をぎゅっと握る。


対面しながらそうされたから、私は逃げ場を失ってその場を動けない。



「言ったでしょ?俺以外の男のとこに嫁に出すつもりはないって」

「それってあの・・・」

「ちぃが大好きってことだよ。世界で一番」



うそ・・・。



「女の子として?」

「そうだよ」

「ギャルちゃんたちよりも?」

「ちぃ以外眼中にないよ」



嘘。



「本当に・・・?」

「信じられないなら、信じさせてあげるよ」



グイッと手を引かれて一気に距離が縮まる。


良平くんの右手が私の顎に添えられて、目がばっちあっちゃってる・・・。


これは・・・!


噂の顎クイというやつなのでは!?


あうぅぅ・・・。


触れられた場所が熱を帯びて、心臓がバクバク。


合わさった目は完全に良平くんに捉えられて反らせない。



「大好きだよ、ちぃ」



唇が触れそうで触れない距離で良平くんはそう囁いて


ちゅっ


唇をそっと重ねた。