溺れ愛




「ほーんとお前幼馴染好きだよなぁ~」

「気づけば一緒にいるしあれが普通なんだろ。あいつらは」



なんだかんだで話は丸く収まったみたいで周りにいた人たちは減って行った。


丁度クラスの集合時間になったからだけど。


クラスごとに整列をして学年主任の言葉をきく・・・んだけど全然言葉が耳に入って来ないです。


だって~・・。


良平くんが後ろから私を抱きしめたままなんだもん・・・。


一番後ろだから良かったものの目立つよ!!


うう~。



「良平くん。離れて・・・」

「どうして?」

「恥ずかしいから」

「ダメだよ、おしおきだからね」



あんまり耳元で喋らないでください~・・・。



「なんのおしおきなのです?」

「・・・俺以外の男と仲よくしてるのが悪い」



いつもなら、その言葉に嬉しさを覚えていたのかもしれない。


だけど・・今はその言葉にどうしようもなく腹立たしくなっている私がいる。


ずるい。


ずるいよ。


良平くんは他の女の子と仲よくしてるのに、私はダメなの?


私が良平くん以外の男の子と仲よくしてイヤな気持ちになるのは、幼馴染だからなのですか?


私が知りたいのは・・・体裁じゃなくて気持ちなの。


幼馴染だからじゃなくて、私をどう思っているからイヤなのかなのに。



「良平くんだって・・・」

「ん?」

「良平くんだって、他の女の子と仲よくしてる」



良平くんの手を掴んで引きはがす。



「良平くんは、ズルイです・・・」



振り向いてみつめた良平くんは私をじっと見つめて何も発さなかった。



「私、自由行動は弥生ちゃんとする。良平くんは結城くんとでもギャルちゃんとでも好きにしていいよ」



私がそう告げたと同時に、自由行動で班ごとに解散になった。



「ちぃ」



弥生ちゃんの腕を掴んで歩き出したら、後ろの方で良平くんがそういったのが聞き取れた。


だけど、私は振り返らないもん。



「千愛・・・あんた、いいの?」

「うう~!嫌われたかなぁ・・・」

「早速後悔してるじゃないの」